秋から高校に行く息子たちが、クロスカントリーのチームに入って、早くも入学前の夏休みから朝練。まだ、ひ弱な14歳なので距離は4マイルとか、5マイルを走るだけだそうだが、普段から寝坊ばかりしていたので続くのかと思っていたら結構やっている。元体育教師として、私は彼らに早起きだけは身につけてほしい、できれば朝、体を動かす習慣をつけてほしいと願っていただけに、静観しながらも応援していた。
今朝も夜明けの6時半に高校の体育館の前に集合して街路を走ったというが、帰ってきてコーチに叱られたと言う。今朝は新入生が二人しかいなくて、息子はもう一人のさらにひ弱な同級生と一緒に走ったが、途中、彼が何度も走れなくなって歩くので、息子はその度に彼に合わせて一緒に歩いたと言う。その様子を、巡回しながら監督していたコーチが見ていて、歩かずに走り続けろと叱ったらしい。息子の方は多少の持久力はあるようで走りきる余裕はあったらしいが、歩く同級生をおいて自分だけ走り続けるのはいけないことのように感じ、彼と一緒に何度も立ち止まり歩いた、ということらしい。
この話を聞いて、息子より2年上の娘は歩いた理由をなぜコーチに強く主張しないのだと責め、妻はキュートな話だと笑った。私は、息子よなかなかいいぞと思った。朝練は個人個人が自分のペースで走ればいいことになっているようだし、息子もそれを知らないわけではない。今朝は二人きりだったから自分だけ走り続けたらコーチに怒られるのではないかと考えたかもしれない。どうあれ、息子の心中に冷たくはないものがあるということだ、と私は弁護した。親の贔屓目に違いないが・・・。
息子たちは一卵性双生児で、もうひとりは腹を壊して今朝は休みだった。双子だから、相棒を捨て置けない感覚があるのかな、とか、もし今朝、二人とも走っていたら、二人とも同級生と一緒に歩いただろうか、などと私の希望的分析は続いた。まあ、いまの彼らがやるべきは、夜明け前に起床して外を走ることだ。何も考えなくていいから黙々と走れ。自分はいずれ自分のなかに出来上がっていくだろう。その自分を大事にできる強さも生まれてくることを祈っているよ。(2017年6月)