「OB/ロストボールを2打罰でドロップできるというローカルルールを作ってもいい。フェアウエイもOK」!
6年越しのルール見直し作業の結果、2017年春先に提示された“簡素化・近代化”ルールは、意見聴取期間が終わって2018年3月12日に修正案が示されました。一年間で世界中から寄せられたコメントは3万件超!。このフィードバック最大の収穫は「OB/ロストボールを2打罰でドロップできるというローカルルールを作ってもいい。フェアウエイもOK」でしょうね。2019年1月1日からの新しいルールです(すでに施行されている項目もありますが)。
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インプレイの球が・・・When Things Happen to Your Ball in Play
- 止まっている球を動かしてしまったら:
球の捜索中、意図せずに動かしてしまっても無罰
グリーン上でも意図せずに動かしてしまっても無罰になる。ボールマーカーで動かしてしまっても無罰
球が動かされた理由がはっきりしないときは無罰。これまで、プレイヤーのせいじゃないと言い切れないときはプレイヤーのせいだった。今後は、自分のせいであることが95%確かであると言えないときは、自分のせいじゃない!
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- リプレイスの仕方:
球を動かされて元の位置がわからない場合、ドロップじゃなくて相応の場所にリプレイス。もしその場所が植物や固定物の上や下にあったり、寄りかかっている場所と考えられた場合、その通りにリプレイスしなければならない。
- 動いてる球が何かに当たったら:
バンカーショットが縁に跳ね返って自分に当たってもノーペナに。自分の打った球が意図せず自分に当たっても無罰。自分の用具、自分のキャディー、旗竿を持ってくれている人、あるいは抜いた旗竿に当たってもペナルティーなしになる。
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二度打ちは無罰!
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救済の作法(Taking Relief)
- 「リリーフ・エリア」:
救済区域、ですか。新しい作法は「膝の高さからドロップ」です。
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- リリーフ・エリアの決め方:
1クラブ、2クラブレングスを測るとき、自分のクラブの中でパター以外の最長のクラブを使わなくてはならない、ということになりました。
救済を受けた時にはリリーフ・エリア内から打たなくてはならないことになりました。リリーフ・エリア内にドロップして、内側に止まらなかったらもう一度。2度目も外へ出たら着弾地点にプレイス。
ロストボール(紛失球):
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捜索開始から3分で打ち切り。
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地面にめり込んだ球
- 「ジェネラルエリア」:
スルー・ザ・グリーンは「ジェネラルエリア」という名前に変更。
- 地面にめり込んだ球:
救済はスルー・ザ・グリーンなら砂地以外のどこでもOKというのがデフォルトになる。これまでもプロの試合で見られたようにローカルルールで許されたが、今後はフェアウエイ等に限定する方がローカルルールになる。
救済時の球の交換はいつでも可能
- 救済時、球の交換がつねに許されることに。障害物救済や異常なグラウンドコンディション救済では許されなかった。
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パッティング・グリーンでは・・・
- グリーン上でプレイしていて付き添われていない旗竿に球が当たっても無罰となりました。
- グリーン上のほぼすべての損傷箇所を修復して良いことになりました。これまでダメだったスパイクマークも、動物による損傷もオーケーです。
- パットのラインに触ってもオーケー。パットのラインを指し示すためにグリーン面に触れるのもオーケー。グリーンの状態を改善するようなことがなければオーケー。
- グリーン上で球をマークして拾い上げてリプレイスした後で球が動いたら、たとえ風のいたずらでも、理由がはっきりしなくても、元の位置にリプレイス。
- キャディーは許可なく球をマークして良いことになります。これまで、ペナルティーだった。
ペナルティーエリア
- 赤杭、黄色杭で示される「ペナルティーエリア」は、今後は水がなくても委員会の取り決めで設定できることになります。たとえば、砂漠とかジャングルとか、冷えた溶岩の岩原とか!
- 委員会はすべてのペナルティーエリアを赤杭、つまり「ラテラル・リリーフ」が許される区域として設定することもできるようになります。もちろん、黄色も、ふさわしいと考えられる場所には設定できます。
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対岸への救済、はなくなります。委員会がローカルルールに設定しない限り、今後は赤杭での対岸救済はなくなります。
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ペナルティーエリア内でルースインペディメントに触れても、それを動かしても無罰になります。
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バンカー
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バンカー内のルースインペディメントは触れたり動かしても良いことに。
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バンカー内で砂に意図せず触れてもお咎めなしになります。今後、禁止されるのは(1)手やクラブでバンカーの状態をテストすること、(2)球の前や後ろにクラブで触れること、(3)素振りをするときやバックスイングで砂に触れること。
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バンカー内でのアンプレイヤブルのオプションとして、「2打支払ってバンカー外、後方線上」が付け加えられます。
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使っていい道具
- クラブの損傷:
ダメージを受けたクラブを使い続けても良いことに。怒って自分でクラブを曲げた場合もオーケー。
ただし、自分でクラブにダメージを与えた場合、ラウンド中の交換はできません。
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球の損傷:切れた、あるいは割れた球はそのホールをプレイ中に交換できますが、単に「状態が変わった(out of shape)」くらいのことでは許されなくなります。
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距離測定機器の使用:今後は「使用可能」がデフォルトで、禁止はローカルルールで定めることになります。
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打つ準備、そして打ち方・・・How You Prepare for and Make a Stroke
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打つためにスタンスを決めようというとき、キャディーが後ろに立つのは今後はご法度です。
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プレイの進行を早めるため・・・Promoting Faster Pace of Play
- 自分の打順になったら、長くても40秒以内に打つことが推奨されます。
- ストロークプレイでは「レディーゴルフ;準備ができている人が先に打つ」ことがいつでも推奨。無罰です。
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ストロークプレイでは「最大打数(マキシマム・スコア)」を委員会が設定できるとされます。「ダブルパー」あるいは「トリプルボギー」といったいわば「打ち止めスコア」。その打数になったらたとえ悔しくても球を拾い上げて次のホールへ向かうべし、というもの。
- 球の捜索時間短縮、ペナルティーエリアの拡大設定、球のドロップの簡素化、旗竿介添えルール撤廃などが時短ゴルフのための新ルールです。
ゴルファーの心得と規範・・Standards of Conduct and Player Integrity
- ゴルフに独特のスピリットを大切にしてプレイしよう;コース内ではふさわしい行動がプレイヤーに求められる。委員会の裁量で、深刻な逸脱行動には競技失格にすることができる。プレイヤーの行動規範として委員会は独自のルールを設定することができ、違反者に罰則を科すことができる。
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自分の球であるかどうかを確かめたり、球のダメージを点検したり、あるいは救済を受ける目的で球をひろいあげる場合、まず同伴競技者やマーカーに宣言する、という必要はなくなります。
- プレイの中でルールによる救済を受けるための計測や区域や状況の判断に際して、その時点で合理的だと思われる判断や正確だと見なされる計測がなされた場合、その後の証拠(ビデオ等)によって、その判断が再考されることはなくなりました。