
なんてこった、OBはやめてくれ!
木に当たれ!屋根で跳ねろ!
奥さんに当たって戻れ!
当たってくれ〜! ん? 当たらないで〜!
アメリカで一般的なゴルフコースでは、瀟洒な家がフェアウエイのすぐ脇にあって遮るフェンスもなくコースとつながっているかのような庭で、日中はご婦人が花鉢の手入れをしていたりします。球の曲がるダファーにしてみればこれがヒヤヒヤもの。家のある方へ飛ばしてしまった瞬間、(誰もいませんように・・・、窓ガラスに当たりませんように・・・)と祈るような気持ちで耳を澄まします。住宅の敷地はOBですから、その前に木に当たってOBにならないでくれとも願うわけですが、さてスヌーピーの本心は・・・。
ちなみに、住宅地とゴルフコースの抱き合わせ開発は全英オープン初代チャンピオン、ウィリー・パークSR(1833-1903)の息子、スコットランド出身のウィリー・パークJR(1864-1925)が先駆け。彼はコース設計に関する基礎理論を初めて本に著し、ロンドン近郊のサニングデール(オールドコース、1900年)をつくりました。海沿いのリンクスに加え内陸でのパークランドコースが続々と生まれるようになって、ゴルフ愛好者も急速に増えていきました。アメリカでは1960年代にロバート・トレント・ジョーンズSRがモダン・ゴルフコース設計の主流にしました。日本では想像しにくいことですが、できるだけ名のある設計家にコースをレイアウトさせ、各ホールを取り囲むように家を建てて売り出します。アメリカでは近年、住宅を完売するとコース管理が行き届かなくなってしまう残念なケースもあるようですが・・・。
