リオで実現の五輪ゴルフ

 

 

4年後のリオデジャネイロ五輪にはゴルフが復帰する。提案されている競技形式は男女各60名による4日間72ホールのストローク戦。世界ランキング15位までのプレイヤーは全員に出場資格があり、そこですでに2名以上いる国を除き、16位以降から国籍で選ぶ。上位の国のプレイヤーを各国2名までという条件で45名選出する。今週月曜日に発表された最新ランキングから仮想の出場選手と国籍を決めてみると32か国になる。

無条件出場の15位までの内訳は米国9名、英国5名、豪1名。続いて南ア、独、伊、スペイン、スウェーデン、ベルギー、韓国、デンマーク、アイルランドと来て日本。70位の石川遼と80位の藤田寛之の両選手が入る。以降、フィジー、オーストリア、インド、蘭、アルゼンチン、タイ、仏、ジンバブエ、ベネズエラ、フィリピン、コロンビア、バングラデシュ、パラグアイ、ニュージーランド、ポルトガル、カナダ、チリ、台湾、ノルウェイである。

世界ランキング500位までの構成は現時点で35か国で、ほかにシンガポール、フィンランド、そして2人の開催国ブラジル籍がいる。ただ、ランキングは2年間の競技成績で算出されるので、4年後には大幅に変わっているだろう。ゴルフは個人の力量次第だから、思いもよらない国から彗星のように凄い選手の現れる可能性もある。

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チャールズ・サンズ(米1865-1945):1900年パリ大会男子勝者
1904五輪ゴルフ勝者.jpegジョージ・ライオン(カナダ18581938):1904年セントルイス大会勝者

ゴルフにはすでに世界規模のイベントが充実しているが、いま、ロンドンの余韻に浸っていると、なんといっても4年に一度しかないことが価値だと思えるし、スポーツの総合的な地球規模の広がりの中でゴルフのユニークさを感じてみたい。確定している2020年大会までに、試合形式と資格要件は見直されることになろう。より多くの国からの出場を可能にし、たとえば後半をマッチプレイにして、番狂わせも、時の運も大いに作用するスリリングな勝負にしてはどうだろう。

出典:Le Golf et les Jeux Olympiques. Georges Jeanneau, フランスゴルフ連盟出版、2003年

いま、世界のゴルファーは120か国に6000万人。プロゴルフのテレビ中継は216か国35カ国語で放送され、約5億世帯が視聴する。もし、リオ五輪も今回のロンドンと同じように世界で48億人が視聴することになるなら、ゴルフを面白いと感じる人たちがどのくらい増えることになるのか。リオとその後が待ち遠しい。

(2012年8月16日付毎日新聞夕刊掲載)

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