2008年6月のBMW国際オープンで、アンダース・ハンセンをプレイオフで下して2勝目をあげたとき、23歳のマーティン・カイマーは、グリーン脇で待っていたガールフレンドのジェニーさんの肩に顔を埋めて号泣していた。その後の勝利インタビューでの表情は硬く、あまり語ろうとしなかった。母がガンで病床にあった。その日、カイマーは2位に6打差をつける単独首位でスタートしたが、そこまでの3日間と打って変わって、最終日はぎごちなさが目立った。出だしのボギーから前半に2つ落とし、折り返して11番で2度池に入れてトリプルボギーを叩き、ついにリードを失った。3組前のA・ハンセンがノーボギーの67で回り、15アンダーにして先に上がっていた。カイマーは最終ホールをバーディーにして追いつき、なんとかプレイオフにもち込んだ。結局、ハンセンがボギー、カイマーはバーディーで結着。息子の、地元での優勝を見ることの出来た母は、その試合から2週後に他界した。