今週の共催ツアーである南アフリカ・サンシャインツアーには、ほぼ毎試合に予選トーナメントがあります。たいていは当該試合の週の月曜日に予選はその週の月曜日に行われることが多いので、“マンデートーナメント”と呼ばれることもあります。
本戦が156名のフィールドなら15名が予選枠に設定され、約50名の出場者が本戦出場権をかけて18ホールのストローク戦を戦います。
一方、欧州ツアーは1985年に予選が廃止され、“All Exempt Tour(予選免除者主体のツアー)”となりました。かつてはツアーメンバー資格を持つ者が限定されていたこともあって、欧州ツアーでも試合ごとに予選を開催して、フルメンバー以外の本戦出場者を決めていました。
“Exempt(エグゼンプト)”は「免除」という意味で、この場合は「予選免除」。欧州ツアーは「年間出場権」を設定して、そのシーズンの公式戦に出場できるプレイヤーをあらかじめ決めておく、“予選不要のツアー”になったわけです。
「年間出場権」を獲得するためには、Qスクール(クォリファイイング・トーナメント)を突破するか、下部ツアーから昇格しなくてはなりませんし、「年間出場権」を維持するためには、公式戦に優勝するか、賞金ランキングで規定の順位(現行110位)に入らなくてはなりません。
一年間の職場確保という点では成功すればひと安心ですが、いつでも挑戦できる「予選」というチャンスはなくなってしまったわけですね。
ただ、欧州ツアーでも予選は完全に消滅したわけではありません。原則的に開催地域、国への割り当て枠(欧ツアー出場資格カテゴリーの第7)の中で、その統轄団体が運営する形で存続しています。各国のナショナルオープンには予選があるので、そこからツアーに食い込んでいく方法はあります。加えて、トップテン(他ツアーとの共催試合ではトップ5位まで)に入れば翌週の試合の出場権が与えられます。
さて、「年間出場権」という言葉は少し言いにくいし、語呂もいいとは言えないので、連呼するのははばかられます。トーナメント中継では、「年間出場権」を獲得したプレイヤーに供与される登録証を意味する「ツアーカード」という言葉で代用したり、「フルメンバー」、「出場資格」などの用語を使って言い換えることになるわけですね。
「年間シード」、「シード権をとる」という言い方もありますが、私には違和感があってちょっと使いにくい。“seed(シード)”は勝ち抜き戦での組み合わせを指すわけですし、マッチプレイのときに使ってこそ新鮮な言葉のように思えるのですが・・・。(2015年1月)
Embed from Getty Images