19世紀末に日本に伝えられた当初から、ゴルフのルールや技術用語は英語で受け入れられました。日本語に無い音は置換され、アクセントが置かれる位置は我々になじみ易いように変えられ、分解して日本語の中に取り込まれて使われているものも多くなっています。
我々には英語を使いたいという気持ちもあるんでしょうね。一般的に、和訳できそうな言葉でもあえて英語を使ったり、さらには、わざわざ英語に訳したり、英語で名称をつけようとする傾向があるのは確かです。一言で簡潔に言いたい、スポーティーに言いたいという意図からでしょうけど、問題は英語のように見える造語や、明らかな誤訳。よくある例は、飛距離で凌駕された事を言いたいときの「オーバードライブ」。もし、英語で言いたいならアウトドライブ(outdrive)です。
「ハンドル」とか「ナイーブ」のように明らかに日本語化しているとわかる言葉遣いについては、生き生きとした会話の中でわざわざ言い換える必要なないと私は思いますが、アメリカのゴルフ専門局である我々の放送で、英語であると誤解されるおそれのある言い方は使えません。
言葉の妥当性にこだわらないでいると、本当に伝えたいものがあるときに伝わらなくなってしまうのではないかと、私はおそれているのであります。(2015年1月)